『タコピーの原罪』はなぜ人気なのか?/まりな編【考察・レビュー・解説】【PART3】

マンガ

 巷で話題となっている作品、『タコピーの原罪』。

 この作品の考察やレビューを数回に分けて行っています。

 第3回となる本記事では「大人の影響を受ける子供・まりな編」と題して、本作を掘り下げていこうと思います。

 第1回・第2回の記事は下からご覧いただけますので、ぜひご一読ください。

「親の影響」を訴える作品

 まりなという人物は非常に強気で勝気な人物として描かれています。

 今どきの言葉で表すのであれば「陽キャ」であり、キラキラしたクラスの中心人物。

 そんな彼女もやはり「親の影響」というものを大きく受けて育っています

 それは特に目立つのは「人を貶めることで心の平穏を保つ」という性質です。

まりなの発言

 1つ目は言葉遣いです。

 「アバズレ」「クソ犬管理不行届障害女」など、小学生とは思えない語彙力をまりなは持っています。

 ここまで悪口がスラスラと出てくるというのは驚愕です。しかし、これらはまりな父の影響が大きいと考えられます。

 その糸口となるのが「寄生虫」という単語。

 まりなが登場した第1~4話だけで、すでに5回も登場しているお気に入りのワードです。

「人の金でわけわかんねーもん作りやがって、この寄生虫がっ‼」

『タコピーの原罪』第5話 作:タイザン5

 これはまりな母がタッセル教室に通っているということに怒ったまりな父の言葉です。 

 このことからまりな父は「寄生虫」という語を使用している様子が伺えます。

 まりなの影響を受けまりな父が使用しだした単語と考えるのはやや不自然で、父親が使用している言葉をまりなが真似るようになったと考えるのが自然でしょう。

 このことから、まりなが使用する言葉は父親の影響を強く受けているのではないかと推測できます

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