週刊少年ジャンプにて連載中の『一ノ瀬家の大罪』。
今回は「名前の重要性」という観点から考察を進めていこうと思う。
考察
『一ノ瀬家の大罪』において「名前」がかなり重要な要素である。
今回はその「名前」を軸に物語を振り返っていこうと思う。
名前の重要性
名前の扱いにについては以前から気になる要素はところどころにあった。
ついに第5話の作中で重要性がはっきりと語られることとなった。
「なんでお前だけが翼って呼ぶのかとか」
『一ノ瀬家の大罪』第5話
短いセリフではあるが、ここにすべてが集約されている。
「何と呼ぶか」で親密性と関係性を表現していると考えられるのだ。
記憶を失ったという事実
まずは当然ながら記憶を失っているという点である。
第1話にて記憶を失った状態で目覚めた翼。
「翼くん」と声をかけられるも、自分の名前だと認識できていない。
自分の名前を忘れている≒アイデンティティの喪失という解釈ができる。
つまり名前すら思い出せないほど、自己を見失っている状態だということが示されている。
コメント