伏黒の死生観
キーマンである伏黒と乙骨のうち、今回は伏黒について考察していく。
と伏黒について語るため、前提として伏黒の死生観を掘り下げる必要がある。
人を助ける温かさ
第1話にて虎杖は宿儺の指を取り込み、特級呪霊を受肉させるという事態を巻き起こした。
伏黒は虎杖を呪物を取り込んだ呪いとして祓おうとする。
しかし五条は人間としての自我の確立と器としての可能性を認める。
「仮に器だとしても呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です。でも死なせたくありません。」
「…私情?」
「私情です。なんとかしてください。」
Ⓒ『呪術廻戦』1巻 第2話「秘匿死刑」
一見クールそうな人物であるが、人間として生きられる可能性があるとわかるとルールを破ってでも助けようとする温かさをみせている。
ただその温かさは限定的なものであるというのが、後の「呪胎戴天編」からわかる。
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