羂索の強み
ここで羂索の強みについて掘り下げて考えてみようと思う。
① 手数の多さ
羂索の強みで代表されるものと言えば、まずは夏油傑の「呪霊操術」である。
この「呪霊操術」の強みに代表されるものが手数の多さである。
このことについては「渋谷事変」終盤に、羂索自らが語っている。
「呪霊操術の強みは手数の多さだ。
準1級以上の呪霊を複数使役し、術式を解明・攻略されようとまた新しい呪霊を放てばいい」
『呪術廻戦』15巻 第133話「渋谷事変50」
「呪霊操術」の強みとして挙げているが、手数の多さは対応力に直結する。
例えば、その一例は懐玉・玉折編で天内理子が学校で襲われた際にも表れている。
呪詛師の爺さんとの戦闘であるが夏油が呪霊操術の使い手であることを見抜くと、近接戦闘が苦手であると踏んで、すぐさま間合いを詰めようと画策していた。
ところが夏油は近接が狙いであることを見抜き、校舎という狭い空間をうまく使い、巨大な呪霊で真っ先に攻撃を仕掛ける。
①校舎という空間が限られ逃げ場が少ない状況、②大きな式神を見せていないという状況に対しての呪霊である
この相手の置かれた状況に合わせて、強みを活かせる呪霊を呼び出せるというのが呪霊操術の強みである。
相手の状況であるが、それは戦闘のシチュエーションだけではなく、術式の種類、そして術師としての実力など様々な指標から選ぶことができる。
また羂索ともなると使役できる呪霊の種類も豊富であり、九十九由紀との戦闘では概念にまで干渉できる呪霊まで使役している。
九十九も特級術師であるとはいえ、状況次第では敗北する可能性は十分考えられた。
さらにはゴリ押しという状況も場合によっては有効である。
九十九由紀という特級術師でも、戦闘中に低級呪霊で前を潰され、物量でひたすら責められるとキツイことが判明した。
また五条悟も覚醒前とはいえ伏黒甚爾の蝿頭に翻弄されていたことを考えると、低級とはいえ数がある程度揃えばしっかりとした戦力になると考えられる。
このように手数の多さというものは羂索の強みの一つである。
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