第3に、宿儺は日車の領域を知っているということだ。
五条が漏湖戦でみせた”無量空処”を通じて、宿儺は五条の対策を練っていた。
本人に触れていれば効力がなくなることを、虎杖の体の中で覚えたのだ。
同じように宿儺は日車の領域を経験しており、第2審の存在も理解しているだろう。
あるいは能力を理解していることから、すでに対策を考えている可能性もある。
一度経験してしまえば適応できる・真似できてしまうというのが宿儺の圧倒的な強みである。
このことから領域自体に対策がなされることも想定できる。
そして第4に、術式を剥奪したとしても宿儺を倒せるのかが不確定であるということもある。
宿儺は五条の領域内では術式展延を使用していたため、生得術式を使用できずにいた。
もちろん五条の領域”無量空処”の外殻が切り刻まれていたとはいえ、領域内では宿儺は術式を使わずに五条と渡り合っていた。
宿儺側は若干の不利であったが、それでもほとんど互角の状態。
そんなわけで宿儺が術式を剥奪されたとしても呪力操作だけで勝ててしまうポテンシャルはあると考える。
そして最後に、宿儺は術式を剥奪されたとしても使用できるという可能性が残されている。
これは別記事にて考察をしていたが、宿儺には術式が2つあるという可能性がある。
仮に2つもちであった場合、ジャッジマンは2つとも剥奪をするのか、それとも片方のみの剥奪かはわからない。
当然1つだけ剥奪ということも十分あり得るのだ。
そうなればもう一方の術式で戦闘となり、大きな優位性は消えてしまう。
このように呪術師としての才能を開花させた日車であるが、こと宿儺が相手となると話は別である。
彼がどこまで通じるのか、については上記5つのポイントに注目しながらみていただきたい。
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