だからこそキマリが南極に行くと話した際も、「また失敗して私に泣きついてくる」と予想していたことだと思います。
第2話で「本当に南極に行けるのか」と疑問を呈したとき、めぐっちゃんが話すよう南極観測隊が資金不足ということは事実でありました。
しかしそのことを話した意図としては、キマリがシラセという謎めいた人物にそそのかされて心配だったということ以上に、いつも通りキマリの「できなかった」という報告が聞きたかったように思えます。
「だからいったでしょ」と誇らしげに言いたかったに違いありません。
しかし、今回のキマリはいつもめぐっちゃんがみてきたキマリとは違いました。
諦めずに南極に行く方法を模索し続けた結果、幸運にもキマリは南極観測隊に選ばれたのでした。
そこからもめぐっちゃんは、キマリが南極行きを諦めるのを期待していました。
「無理をするな」「後悔するから」と唆しましたが、それでもキマリが諦めることはありませんでした。
そう、キマリは本当に成長し、自立をしたのでした。
この第5話でも棘のある言葉を使い、「まぁ無理するなよ。失敗したらそれだけ後悔が大きいから」
とめぐっちゃんと話しかけてもキマリは「うん」とだけ答えていました。
今までであれば絶対に「だよね」と自信なさげに答えていた場面でした。
キマリは自らの進むべき道を切り開いたのです。
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