『タコピーの原罪』はなぜ人気なのか?/まりな編【考察・レビュー・解説】【PART3】

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タコピーへの対応

 そして最後に、まりなとまりな母の取ったタコピーへの対応です。

 タコピーは「へんしんパレット」という道具を使用することで相手の姿に変身することができます。 

 この道具を使用し、第2話ではしずかに変身したタコピーとまりな、第7話ではまりなに変身したタコピーとまりな母が話すシーンがあります。

 まず第2話のしずかの姿をしたタコピーとまりなが会話をするというシーンから見ていきましょう。

 第2話は、タコピーのハッピー道具を使用したことでいじめが悉く失敗したまりなが痺れを切らし、放課後にしずかを呼び出します。

 しずかが行くことを躊躇っていたため、タコピーはしずかに変身してまりなに会いに行きます。

 ただ姿を真似たとしても、タコピーの「っピ」という語尾が治ることはありませんでした。

「いやキモいってその話し方。やめろって言ってんの」

『タコピーの原罪』第2話 作:タイザン5

  

 しずかに変身したタコピーの口癖が気に食わず、ビンタを食らわせます

「……あ、ごめんっピ…」

『タコピーの原罪』第2話 作:タイザン5

タコピーは謝るも再び口癖が出てしまい、まりなはタコピーに対し2度目のビンタを食らわせます

といった流れでタコピーに接していました。

第7話では、タコピーはまりなに変装してまりな家に潜入しています。

しずかには前もって注意されていましたが、「っピ」という口癖は直せなかったタコピー。

そこではまりな母に言葉遣いを注意されます。ただここでもすぐには直すことができないタコピー。

「はしたないよ、その言葉遣い。直せる?」

『タコピーの原罪』第7話 作:タイザン5

こういいながらビンタを浴びせるまりな母

「……あ、ごめんっピ…」

『タコピーの原罪』第7話 作:タイザン5

すぐに謝るタコピー。しかし、語尾を治すことができず再びビンタされてしまいます

結局、この言葉遣いを起点にタコピーはまりな母にビンタをされ続けてしまいます。

 さて、まりなとまりな母がタコピーに取った対応をまとめました。

 言葉遣いを気にするという点、ビンタをするという点、一回で口癖が直らないと再びビンタをするという点。

 作者のタイザン5さんは「親と子が似てしまう」というテーマにおいて、無慈悲なほど残虐に描いています

 よく練られたシナリオだと思う一方で、頼むから救われてほしいと次回が楽しみになる作品です。

 こうした考察を踏まえ、もう一度1話から読み返してみると面白いかもしれません。

 今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

 また次回の記事でお会いしましょう。

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