考察・レビュー
今回も展開が二転三転する面白さがありました。
ひとつずつ見ていきましょう。
スペーシアンとアーシアン
『水星の魔女』の世界にはどうやら2種類の人間がいる。
スペーシアンとアーシアンである。
この言葉の定義については作中では詳しく解説がされていない。
「スペーシアン」は宇宙居住者、「アーシアン」は地球居住者を示す。
しかし、スペーシアンとアーシアンには大きな確執がある。
宇宙産業の発展から経済格差が広がったことで分断や衝突が生じているのだ。
正確に述べるとアーシアンはスペーシアンに差別されている描写がされるようになった。
第1話にてニカがスレッタに学生証を貸したことについて、この第2話で先生から注意を受ける。
その際、スレッタの様子を聞くも「アーシアンが余計な詮索してんじゃない」と言い返されてしまう。
教師と生徒という立場の違いにおいてもここまでの言われ方をしてしまうと、相当な差別が浸透していることがわかる。
またチュチュとニカたちが食堂にて食事をしているとスペーシアンである二人組がやってくる。
普段使用している席だからという理由ですぐに避けるように指示する。
反抗しようとするチュチュに対し、ニカは食べ終わっていないにもかかわらず「食べ終わったから」として立ち去ろうと、大人で冷静な対応を取る。
しかし意地の悪いスペーシアンは、別の席で食事をしようとするニカの食器に「食べ終わったんでしょ」とガムを吐き出すという外道な行為をする。
このようにスペーシアンとアーシアンには超えることのない軋轢が存在することがわかる。
この時代背景が明らかになるのも今後の楽しみであり謎の一つである。
地球に行きたいミオリネ
次に気になるのはミオリネが地球に行こうとしていることである。
このことは第1話から示されてきた。
第1話の冒頭で宇宙を彷徨っていたのもアスティカシアからの脱出のためであったし、その後グエルの取り巻きであるフェルシーによって、ミオリネが地球を目指していることがわかる。
今回も地球へ旅立つために奮闘・葛藤するミオリネが描かれている。
彼女が何故、そこまで地球に固執するのか。
それはミオリネの出生と母親、そしてトマトがカギになると思われるが真相はまだ明らかにならない。
今後どの場面で明かされるのかが楽しみである。
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