【呪術廻戦考察】禪院家の相伝術式・十種影法術の強さについて解説・考察をする【最新話ネタバレあり】

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⑤ 御前試合にて

 さて「十種影法術」が強いのかどうかの検証として、五条悟と同じ六眼持ち・無下限呪術をどう対処したのかはかなり重要である。

 これについてだが、「魔虚羅を使用して相打ちにもっていった」というシンプルな展開が私の持論である。

 ”人外魔境新宿決戦”編にてついに五条と宿儺が対峙することとなるが、宿儺自身も五条の「無下限呪術」をどう攻略するかに頭を抱えていた。

 「解」「捌」での攻略や、通常の式神を召喚していないことを考えると、それらで無下限呪術を突破することは難しいと考えられる。

 そうとなれば考えられる手法は①領域展開後の術式使用不可の状態、②領域展延、③魔虚羅による適応、という3つだ。


 当時の「十種影法術」使いが、仮に受肉宿儺と同様のスキルをもっていたと仮定しよう。

 ①領域展開後の術式使用不可の状態だが、そのためには≒五条悟の領域展開を自ら受けなくてはならない。

 自分は術式を使用できる状態であるために領域展開はできず、無下限呪術・六眼相手に”落下の情”や”簡易領域”のみで一瞬たりとも攻撃を浴びず耐えきらなければならない。

 ”無量空処”を一瞬でも浴びてしまえば、その時点で決着がついてしまうからだ。

 これはあまりにも現実的ではない。

 五条悟でさえも宿儺の領域展開に対して、”落下の情”や”簡易領域”を使用してもダメージを受けている。

 また九十九由基も羂索の領域を”簡易領域”で耐えようと試みたが、推定数十秒で失敗に終わっている。

 つまり当時の禪院家当主が六眼持ち・無下限呪術の”領域展開”を”落下の情”や”簡易領域”で耐えきったというのは現実的ではない。


 続けて、②”領域展延”であるが、”領域展延”中は生得術式を使用することはできない。

 例えば宿儺は”領域展開”中に展延を使用しているが、これは”領域展開”がすでに外付けで使用している状態である。

 そのため同じタイミングで運用をしてはいるものの、”生得術式”と”領域展延”は併用していない。

 そういう意味で考えるとおそらく”十種影法術”で式神を出している最中に展延を使用することはできないと考えるのが妥当だ。

 実際、作中の宿儺も魔虚羅が無下限を解いたときをメインに攻撃に参加していたが、魔虚羅と展延は同時に使用していなかった。

 つまり”領域展延”で無下限呪術を崩そうとすると、生得術式である”十種影法術”は使用できない。

 本当の体術のみで戦う必要性が出てくる。

 また一度出した式神をしまって、再度召喚しようとするとその分だけ呪力を消費する。

 式神を残しながら戦うことも可能は可能であろうが、宿儺や日車は術式の中断をみせたように相当な呪力センスが求められリスクのほうが大きい。

 そして式神があったとしても無下限呪術を崩せるわけではないので、圧倒的な体術スキルはマストなのである。 


 以上のことを踏まえると、無下限呪術の攻略としては③魔虚羅による適応が最も手っ取り早いように思える。

 しかし先ほども述べたように、過去の”十種影法術”使いも魔虚羅を調伏していないため当時の禪院家当主も調伏できていない。

 つまり当時の戦い方としては自爆覚悟で魔虚羅を召喚し、調伏の儀に巻き込んだと考えるのが妥当である。

 以上より、六眼持ち・無下限呪術使い相手に”十種影法術”が強かった、というよりは奥の手である魔虚羅の性能がおかしすぎるという結論に至る。

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