五条の思想
私が五条悟を好きな理由な一つは、家系で選ばないという視点を持っているところだ。
御三家の一角である五条家に生まれ、無下限呪術と六眼という数百年ぶりに生まれた才覚をもち、既得権益の巣窟であろうなかで20代にして五条家の当主に選ばれている。
いわば選ばれるべくして選ばれた存在であり、現代最強の呪術師である五条悟。
そんな彼が夏油のような選民思想的な立場ではなく、教職として皆平等に扱っているというのは素晴らしい人徳であると思う。
むしろ親友である夏油が非呪術師を執拗に差別し抹殺したという結果があったからこそ、自分は教師という人として進むべき道を歩んだのかもしれない。
ともかく五条は家系や立場という誰かに決められたものを指標にしていない。
ただ五条の場合は生徒を平等に扱うという域を超えている。
生徒を育てるというスタンスは間違っていないのだが、現代最強術師である自分に追いついてこいという度を越えたスパルタな指導を行っている。
この凄くいい意味での自分本位であり、誰に対しても変わりないということこそが生徒に信頼されている結果にも結び付いている。
才能があるものを贔屓するわけではなく、誰に対しても自分と同じ域を求める。
今回注目したいのが禪院家の落ちぶれとして評価されてしまっていた禪院真希である。
五条悟に関する別の考察は↓へ。
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