今週も『一ノ瀬家の大罪』の考察を進めていく。
前回の記事は↓からどうぞ。
考察・レビュー
翼と勇希の対立が沈静化することで、一度は争いが収束した第5話。
続く今回の第6話では一度家族との生活へと視点を戻すこととなる。
不自然な家族関係
やはり気になるのは家族関係である。
第6話では疑念点がいくつも発生したので一つずつ見ていこうと思う。
まずは食生活という部分だ。
「あ、パンラス1じゃん」
「そうなのよ~。また買わないと」
『一ノ瀬家の大罪』第6話
というシーンが冒頭にある。
”また”という言葉から菓子パンなどを継ぎ足しながら生活していたと考えられる。
第1話でみたようにパンが散乱していたため、まずは消費期限になる前に食べてしまおうという魂胆だ。
そんな中、家から食料がなくなるという事態が発生する。
そこで一ノ瀬家では自炊を試みる。
ここで気になる部分は食料の中身に「人参」があるという点だ。
じゃがいもや玉ねぎと異なり、人参は日持ちしにくい野菜である。
人参を買ったのは「記憶を失う前の一ノ瀬家の誰か」だろう。
ただ第1話での惨状を見る限り、洗い物は全くといいほど手を付けられていなかった。
またテーブルの荒れぐあいをみても普段料理をする人間はいないことが推測される。
そんな状況にもかかわらず、日持ちしにくい野菜をきちんとした保存状態を心がけるということに違和感を覚える。
ここも何かの伏線なのかもしれないので注目したいところである。
次点で気になる部分は父親が辛い物が苦手という部分だ。
カレーを食べる際に、カレールーのパッケージにも甘口と書いており、父・翔は辛い物が苦手だと話す。
ただ「大人が甘口すら食べれない状況」が不思議に思える。
一般的な成人男性であれば中辛程度は平然と食べれるはずだ。
甘口すら辛くてと食べれないのは「甘党」で済ませられるような問題ではないだろう。
この場面も個性というより「今後に繋がる何か」であると勘ぐっている。
祖母・幸恵の動向についても気になる。
父・母・祖父はそれぞれ仕事に向かい、翼と詩織は学校に行く。
つまり、祖母・幸恵は自由な時間が多いはずだ。
それなのに「お洗濯、明日にしますからね」と外に向かう。
6人分の洗濯であればそこそこの量があるのにもかかわらず、わざわざ後回しにするのだ。
また翼や詩織が学校に向かう8時よりも前の時間帯に外出を始める。
どこに行っているのか、何をしているのかは今度必ず明らかになるだろう。
母・美奈子についても気になる部分がある。
料理をするシーンにて「お母さんすごい!仕事忙しいのに料理も上手くて」と褒められる。
対して「あっ、まあね~!!」と明らかな動揺を見せているのだ。
例えば仕事をしていない可能性など、隠し事があるのは間違いないだろう。
家族について気になる部分が出てきたので、個々人の謎については今後もっと考えていこうと思う。
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