高羽の”超人”
ここまで既出の術式と比べたときに高羽の術式「超人」は度を越えた自由度を誇る。
この自由度ということが高羽の強みである。
つまり高羽が想像する「おもしろ」次第でなんでも叶う可能性が生まれる。
相性の良し悪しなどは関係がないので呪霊の選定もあまり意味を成さず、現に特級呪霊ですらも一蹴している。
それは手数の多さでのゴリ押しであろうと、また”呪霊操術”であろうと”反重力”であろうと、その土台すらもひっくり返す可能性がある。
あべこべ術式の上位互換といっても過言ではない。
羂索がこれまで築き上げてきた”呪師”というフィールドではなく、”お笑い”という新たなフィールドでの勝負に持ち込むことができる。
1000年間も術師として生きており、これまでの話からも研究や実験、呪具の収集などをひたすらに行ってきたことがわかる。
そんな世界で生きてきたからこそ、”呪術”に対しての造詣が深い、右に出るものはいないであろう。
だからこそ彼が研究を積んでいない”お笑い”の世界に引き込むことはかなり有効であるといえる。
さらには高羽の”超人”はかなりの自由度を誇る、特異な術式であるといえる。
それは秤金次が持つ術式のように、呪術総監部が嫌うような近代的な術式である。
伏黒の「十種影法術」や五条の「無下限呪術」とは対極に位置する。
歴史がなく、相伝でもないため術式の取説や情報が一切なく拡張も難しいものである。
逆を言えばその術式について知っているのは本人のみであり、外部の人間が対策をしようと思っても相当難しいと予想できる。
1000年分の知識や情報をため込んだ羂索のアドバンテージを消すための有効打である。
このように術式で考えた場合に、対羂索としてはかなりの有効性を誇ると考えられる。
これからの高羽の成長に期待しつつ、羂索への勝利に貢献することを期待したいと思う。
コメント