【呪術廻戦考察】宿儺の領域展開「伏魔御廚子」と簡易領域の解説・考察【最新話ネタバレあり】

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簡易領域について

 宿儺の領域展開への対抗策として、”簡易領域”の習得が求められた。

 ただし”簡易領域”の性能については改めて評価しなおす必要がある。

 それは”簡易領域”のみで宿儺の領域対策が務まるのかどうかということである。

 まず考えたい部分は簡易領域についてだ。

 簡易領域は領域対策としての有効ではあるものの、あくまで簡易的なもの。

 完全な領域対策としては役者不足であると考えられていた。

 我々読者が考えていた理由として東堂と九十九、五条が領域対策として”簡易領域”を使用したにもかかわらず、完全に防げていなかったからだ。

 しかし”簡易領域”とはいえど状況次第では対抗手段として有効となる可能性もある、と今回の宿儺戦をみて感じた。


 まず①真人戦でみせた東堂葵の”簡易領域”、②九十九由基・五条悟がみせた”簡易領域”、③最新258話「人外魔境新宿決戦㉚」で虎杖・猪野・脹相・三輪がみせた”簡易領域”はそれぞれ状況が異なる。

 まず①真人戦で東堂葵がみせた”簡易領域”についてであるが、あれは真人が最速最短での領域展開をみせたためスピード勝負で敗北したということになる。

 つまり”簡易領域”の性質で敗北したわけではないといえる。

 次に②九十九由基・五条悟がみせた”簡易領域”、③最新話で虎杖・猪野・脹相・三輪がみせた”簡易領域”の比較を行う。

 ここでの大きな違いは、術師が直接攻撃に加わったかどうかである。

 ”死滅回游”編の羂索戦での九十九由基、”人外魔境新宿決戦”編の宿儺戦での五条悟は”簡易領域”で一時的に領域を凌いでいたが、それでもすぐに剝がされていた。

「だが”簡易領域”程度の出力では本物の領域に対して時間稼ぎにしかならないぞ」

『呪術廻戦』第226話「人外魔境新宿決戦④」

 上記は脹相が放った言葉であるが、”簡易領域”だけの出力で”領域展開”に耐え続けるのは難しいことを意味している

 脹相・猪野・三輪が耐えきったかは不明であるが、虎杖は見事、”簡易領域”のみで宿儺の「伏魔御廚子」を耐えきった

 おそらくここで関与しているのが”縛り”という概念だ。

 日下部の領域について解説する際に、五条は次のように話している。

「あれって成立させるために初心者は色々縛りを作るんだけど」

『呪術廻戦』第254話「人外魔境新宿決戦㉖」

 と高等技術である”簡易領域”を成立させるために”縛り”を使用しているケースを示唆している。

 例えば三輪の場合は両足を地面につき動かないという”縛り”を科している。

 ”簡易領域”の成立のために縛りを設けることができるのであれば、出力底上げのために”縛り”を設けていると推測する

 例えば宿儺は「世界を断つ斬撃」を五条に浴びせるため”縛り”の前借りを行っていたが、高専組もこのような”縛り”を設けたことで”簡易領域”の出力をあげていたのだろう。

 そうすれば「伏魔御廚子」に耐えられたとしても不思議ではない。

 しかしこの”縛り”を設けることができたとして、可能であったのはシチュエーションによるものが大きいと考える。

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