【感想/レビュー】『水星の魔女』【第3話考察】ガンダムシリーズ

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考察・レビュー

アスティカシアでの権力

 この『水星の魔女』シリーズの大きなテーマは「親子の代理戦争」であるという点だ。

 このことでは第2話の考察でも触れている。

 第2話ではダブスタクソ親父ことエリングとミオリネの確執が描かれていた。

 圧倒的な権力を持つ父とそれに従うしかない現状を脱したい娘

 今回の第3話ではグエルとジェターク社CEO・ヴィムの関係性が強調されている

 第1話のグエルはジェターク社CEOの御曹司であることを高らかに宣言しており、かなり恵まれた環境であるように思えた。

 しかし、世間がみている姿と実態は全くの別物であった

 御曹司とはいうものの、その正体は「ジェターク社の駒」としての役割が大きい

 そのことについて詳しく書く前に、アスティカシアの権力状態について一度整理する。

 アスティカシア高等専門学園では、モビルスーツや学園の環境はベネリットグループ傘下の支援によってもたらされている。

 私立学校だけあってビジネスが大切。学生生活の存続には企業の支援ありきなのだ

 そのため企業の意向に沿うことが求められる

 当然のことながら、支援しているだけあって企業の力は強い

 第2話でマルタンがシン・セー開発公社というランキング下位からアスティカシア高専に入学したことを驚いていることからも、このスポンサーという立場が学内で強い権力をもっていることは明白である。

 となると業績トップの御三家が校内で幅を利かせているのも当然である。

 加えて資本主義であり成果主義の世界

 ベネリットグループが利益を求め続けることから資本主義としての強さが描かれ、また決闘の口上「ただ結果のみが真実」という言葉からも成果が第一であることがわかる。

 グエルもただのパイロットではなく「ジェターク社」という社名を背負っているのだ

 その意味においては学生という立場でありながら、スポンサーの協力のもとで生活をする。

 まるでスポーツ選手のようのな立ち位置にある。

そのため一度無名企業であるシン・セー開発公社に大敗したグエルは父のヴィラに激しく叱責される。 

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