【第2回ワールドトリガーのここが面白い】「緊急脱出(ベイルアウト)という仕組みと解説」【考察】

マンガ

緊急脱出(ベイルアウト)がもたらす面白さ

 この緊急脱出ベイルアウトという仕組みがあるからこそ説得力を持つ部分・面白さがまず部分がある。

 今回は安全性の担保と戦略性の2つについて見ていこうと思う。

1.隊員の安全性

 大きな要素として隊員の安全性が担保されているという点である。

 バトル漫画においては人体の損傷はつきものである。時に体の一部を失ったり、時に命を落としたり。

 スリルがある命がけのバトルが面白いポイントであるが、『ワールドトリガー』の世界ではこの緊急脱出ベイルアウトがあるため隊員が命の危険に晒されることはまずない。

 もっとも大規模侵攻編にて隊員がキューブ化されるという事態や、基地への襲撃、オサムが自らトリオン体を解除しケガを負うという場面は確かに見受けられた。

 それでボーダー内では死傷者や行方不明者を出している。

 ただ先の大規模侵攻はかなりイレギュラーな事態であるということは間違いない。

 ボーダー広報部長の根付は5年前の第1次近界民侵攻の8倍の規模に対し、被害は1/4に抑え込むことができたと語っている。

 また迅の未来予知でも上から2・3番目の出来と話していたことからも、未曾有の災害といえる事態に対し、然るべき準備と最善を尽くしたといえるだろう。 

 特に非戦闘員であるC級は除き、戦闘員であるB級やA級は敵と対峙するうえで身の危険が生じる。

 防衛任務という仕事を背負っている以上、仕方のないことである。

 ただ大規模侵攻のようなイレギュラーな事態をけばトリオン体という特別な肉体を持ち、緊急脱出ベイルアウトという脱出手段があることで実体が傷つくことはまずない。

 そういう意味では安全担保のとして大きな役割を担っている。

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