『呪術廻戦』では予想がつかない展開が特徴的である。
しかしながら、繰り広げられる死闘には法則があることをご存じだろうか。
今回は勝敗を分ける法則について解説してみようとおもう。
勝負を分ける法則について
『呪術廻戦』には死闘の結果を分かつ法則が存在する。
傲慢で不遜な態度をとった相手には負けるという法則だ。
対等や尊敬が混じった勝負であれば勝率はわからないが、はっきりとした強さを豪語して明らかな傲慢さをみせるとそのツケが廻ってくる。
『呪術廻戦』という作品のタイトルから考えても因果応報、つまり因果が巡り巡って「廻る」舞台であるといえる。
それでは作中に登場する具体例を見ていこうと思う。
五条悟と漏湖
初めに解説する戦いは五条悟vs漏湖である。
渋谷事変では手負いといいつつも、1級術師である禪院直毘人・七海建人を文字通り瞬殺しており、圧倒的な実力をみせていた。
また”死滅回游”編にて仙台結界で四つ巴の一角を担っていた石流が万全状態でも勝負にすらならなかた宿儺を相手に、もちろん不完全な状態とはいえ一応相手と認識はされていた。
もちろん宿儺は余興として楽しんでいた節はある。
それでも宿儺を目の前にして数分以上生きながらえたことを考慮戦う相手が常に悪かっただけであり、本来であれば作中トップクラスの呪霊であることは間違いないだろう。
そんなポテンシャルを秘めていた漏湖だからこそ、自分も五条悟に勝てうる器であると実力を信じ切っていた。
彼がそのように思い込んでいても何らおかしくはない実力なのだ。
だからこそ五条悟の力を舐めていたし、自分が本気になれば勝てると思い込んでいた。
「夏油、儂は宿儺の指何本分の強さだ?」
「甘く見積もって8,9本分ってとこかな」
「充分。獄門彊を儂にくれ‼‼蒐集に加える。その代わり五条悟は儂が殺す」
『呪術廻戦』2巻 第12話「邁進」
さらに漏湖は次のような発言をしている。
「ここに来たのは半分は戯れ。
殺せぬならそれはそれで構わんと思っていた。
だが突き付けられたこの彼我の差を
呪霊としての‼新たな人間としての矜持が‼到底受け入れられん‼」
『呪術廻戦』2巻 第15話「領域」
まず半分戯れということから、何かあっても実力差でいつでも逃げることができるし、偵察という上からの目線で話している。
さらに「殺せぬならそれはそれで」という発言からも五条悟を殺すことはできない可能性を考えても、自分が負けるなんてことは万が一でも考えていなかった。
また羂索からは「いいけど死ぬよ漏湖」という発言を真に受けておらず、五条の強さを目の当たりにしてようやく「眉唾ではなかったな」と対等程度であると認めだす。
極めつけは五条悟の「だって君弱いもん」という発言である。
この発言を受け、漏湖は極限の怒り状態に陥り”領域展開”を行うこととなる。
肉弾戦ですでに実力差を突き付けられていたにもかかわらず、それを認めることができなかった。
呪霊の中ではトップクラスであるからこそ、自分が下であるという事実を素直に受け入れることができなかった。
このように自分の実力を信じて疑っていなかったし、五条悟にも勝てると思って奇襲をかけてきたのも間違いない。
もちろん漏湖がタイマンで負ける呪術師がほんの一握りのうちの一握りであると考えるとこの思考に陥るであろうことは理解できる。
ただその一方で五条悟の実力を舐め切っていたというのも事実としてある。
漏湖は勝てると過信していた、慢心があったからこそ敗北を喫したのである。
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