虎杖悠仁と蘆屋道満
ここまで蘆屋道満という説で語ってきたが、作中には登場しない可能性も当然あると思う。
しかしそれは、全く同じ人物としては登場しないという推測だ。
ほとんどのケースが史実をベースにしているが、少しぼやかしながらの登場している。
そのためすでに登場している「蘆屋貞綱」こそが蘆屋道満のモデルであり、虎杖悠仁の先祖であると推測している。
この蘆屋貞綱とは第10巻にて登場しており、与幸吉がシン・陰流「簡易領域」を使用した際に説明として登場している。
「それは平安時代、蘆屋貞綱によって考案された。
呪術全盛の時代、凶悪巧者な呪詛師や呪霊から門弟を守るために編み出された技。
一門相伝。その技術を故意に門外に伝えることは縛りで禁じられている。
それは”領域”から身を守るための弱者の”領域”」
『呪術廻戦』10巻 第82話「宵祭り-参-」
着目してほしい点は、蘆屋貞綱が考案したシン・陰流「簡易領域」が弱者を救うために編み出された技であるということだ。
次に、第214話「呪胎戴天-陸-」での虎杖と宿儺をみてみよう。
「そうか小僧はあの時の」「羂索め、気色の悪いことをする」という言葉を発している。
ここで、宿儺が虎杖の出生や正体に勘付いたと仮定しよう。
また虎杖の先祖が蘆屋貞綱という想定もあっていると考える。
その後、宿儺は次のような発言を残している。
「俺から言わせればオマエらこそ何故そこまで弱い。
なぜ弱いくせに生に執着する」
『呪術廻戦』214話 「呪胎戴天-陸-」
弱者のための”領域”を生み出した蘆屋貞綱の末裔に対し、弱いことは恥ずべきこととして指摘するという構図になる。
宿儺は意図的に弱さを指摘したという可能性すらある。
まとめ
ここまで虎杖悠仁と播磨国の関係性を見てきました。
正直な話、播磨国出身や関係が深い偉人はたくさんいるため、蘆屋道満ではないという可能性のほうが大いに高いであろう。
ただこういった考察もあると楽しんでいただければ幸いである。
連載再開を楽しみにしながら、また次回の記事を更新したいと思う。
それではまた。
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